大腸ポリープを切除された方へ
当院では大腸カメラ検査を行っている際に切除可能な大腸ポリープを見つけた際はその場で大腸ポリープを切除するようにしています。
大腸ポリープ切除では、専用の機器を用いて、ポリープを取り除く行為となりますので、切除された部位からは出血してしまいます。
※切除時に痛みを感じることはありませんのでご安心ください
切除部位からできる限り出血しにくくなるように工夫をしていたり、切除部位をクリップ縫合をして出血予防を行う場合もあります。
ですが、大腸ポリープの切除後の生活習慣によっては切除部位から出血が生じてしまうこともあります。
このページでは大腸ポリープを切除した際の食事面での注意点をまとめておりますので、ぜひ最後までご覧いただければと思います。
大腸ポリープ切除後の食事や生活の注意点について
大腸ポリープの切除方法や大腸ポリープの大きさや形によって、必要な安静期間や食事・生活制限の内容は異なります。
当院では大腸カメラ検査が終わった後の検査結果説明の際に医師または看護師から注意点をお伝えしています。
大腸ポリープを切除する際に通電を伴わない処置を行った場合は術後24時間以内、通電を伴う処置を行った場合は術後2日〜1週間は出血のリスクが高まります。
検査結果の説明時にポリープ切除の方法等もお伝えさせていただきますので、注意点を守っていただければと思います。
また、他の医療機関で大腸ポリープを切除された方は、各施設で指示された内容に従っていただければと思います。
大腸ポリープを切除した当日の食事や生活面での注意点
大腸ポリープを切除した当日は、以下のような点を注意するようにしてください。
食事
大腸ポリープの切除の有無に関わらず、大腸カメラ検査を受けた当日はなるべく消化の良い物を食べるようにしてください。
大腸カメラ検査を受けるために食事制限をしておりますので、検査後に急にご飯をたべると消化不良や下痢、お腹の張りなどの消化器症状を引き起こす場合があります。
飲酒
大腸ポリープを切除した当日はアルコール類の摂取は控えるようにしてください。
入浴
大腸ポリープを切除した当日はシャワーで済ませるようにしてください。
入浴することで血行が良くなり、出血リスクが高まることがあります。湯船に浸かる場合は、長湯はせずにさっと済ませるようにしてください。
運動
大腸ポリープを切除した当日は運動などはせずに、安静でいてください。身体に負担のかかることは控えてください。
大腸ポリープを切除してから1週間の食事や生活面での注意点
大腸ポリープを切除した方は1週間程度は、以下のような点を注意するようにしてください。
食事
香辛料などの刺激物やファーストフードなどの高脂肪食などは極力控えるようにしてください。
それ以外では特に注意点はありませんので、いつも通りの食事をされてください。
ただし、食事の量はお腹いっぱいに食べるのではなく、腹八分目にとどめるようにしてください。
飲酒
アルコール類の摂取については1日1合程度を意識してください。
アルコール類の飲みすぎてしまうと出血のリスクを高めてしまうことがあります。
入浴
大腸ポリープを切除した後も入浴は短時間で済ませるようにしてください。
サウナや温泉の利用は極力控えるようにしてください。
運動
マラソンやウエイトトレーニングなど運動は控えるようにしてください。
普段の生活の中でも重たいものを持ち上げたり腹圧のかかるようなことは控えてください。ウォーキングやストレッチなどは特に問題はありません。
大腸ポリープの切除後はいつまで食事制限するのか?
大腸ポリープ切除をしてから1週間を過ぎると、出血のリスクは大幅に減少します。
そのため大腸ポリープ切除後の食事や生活面での制限は1週間とみていただければと思います。
ただ、大腸ポリープ切除の治療内容によっては異なることがありますので、医療機関で指示された内容に従うようにしてください。
大腸ポリープ切除後におすすめする食事内容について
大腸ポリープ切除後は腸管の回復を助けるために、消化が良く、栄養価の高い物を食べるようにしていただければと思います。消化の悪い物や刺激物(香辛料など)、アルコール類は極力摂取しないようにしていただければと思います。
消化の良い食品例 | 消化の悪い食品例 | |
ごはん 麺・パン類 |
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魚介類 |
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肉類 |
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イモ類 |
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豆類 |
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卵 |
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乳製品 |
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野菜類 |
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果物 |
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油脂類 |
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菓子類 |
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飲み物 |
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監修:松ヶ崎駅前おくだクリニック 院長 奥田孝太郎